台風15号接近中

ただいま、台風15号が沖縄本島近海で、ぐるぐるしています。
本島に近寄ってきて速度を落としたかと思えば、Uターン。
Uターンしたかと思えば、ゆっくり向きを変えて、また向かってきそうな感じです。

沖縄県は、毎年台風で甚大な被害を受けてきました。
特に農作物。
サトウキビやノニ、ウコンなど、農作物は毎年台風との闘いです。

周りを海に囲まれた沖縄で、漁で生計を立てる漁師にとっても大変です。

台風が来ている期間は漁に出られません。
もちろん、漁に出られなければ収入がありません。
台風が過ぎるのを、お酒を飲んだくれて待っているしか手はありません。(←あるだろ)

漁師が海に出られない間は、当然市場に魚も並ぶことはありません。
魚を獲る人がいないのですから。
ですから台風前、台風後は、魚の値段が高沸するのです。
皆が限られた魚を、競って買い急ぐからです。

そんな台風も、実は無くてはならない存在だったりもするわけです。

誰にとってかって?

珊瑚です。そう、サンゴ。

沖縄の海に棲むサンゴにとって、台風は無くてはならない存在なのです。

サンゴが生息するのは、水深20~30メートル以浅の温暖な海域です。
この生息域がポイントです。

“温暖な海域”であって“熱湯”ではありません。

とくにこの水深20~30メートルという浅瀬は、大気に直接触れるため、温度変化が非常に激しいのです。

夏場の沖縄の日差しは非常に強く、東京の8倍もの紫外線が降り注ぐとさえ言われています。
晴天が数日続くと、海面の水温は上昇していきます。
岸辺、浜辺近くなどはとくにその温度変化も大きいです。

夏場の沖縄の海に入られたことがある方はお分かりになると思いますが、熱湯のようになることさえあります。

水温35~40度近くの熱湯。
まさにお風呂です。

サンゴは温暖な海域にしか生息できません。
が、熱すぎても生息できないのです。

水温が上昇しすぎると、サンゴは耐え切れず死滅していきます。

ところが、夏場の沖縄には決まって台風がやってきます。
凄いイキオイで。

風速30~40メートル。
海も荒れ狂い、10メートル近い波になります。

そんな大シケになることで、海の水が引っ掻き回されるのです。
深いところの冷たい水と、浅いところの熱い水とが引っ掻き回され混ぜ合わされる。

そうすることで、あがりすぎた水温を抑え、ちょうどいいころあいに戻してくれます。

そのため、台風後に海に入ると、数日前の熱湯がウソのように、ひんやりした海に戻っています。

その証拠に、数年前に1度も台風が沖縄本島に接近しなかった年があります。
その年、海水温が上昇しすぎて、沖縄本島近海のサンゴ礁は大半が死滅、白化(はっか)したと言われています。

この絶妙なバランスが保たれることで、サンゴが生息できる環境が保たれてきたのです。

そして、台風が来ると、妙にテンションが上がるのがウチナンチュなんです。
島ナイチャーの自分も、無意味にワクワクしてしまうのでした。

沖縄の県産品

沖縄の県産品、と聞けば何を思い浮かべるでしょうか?

「ちんすこう」「ウコン」「ゴーヤ」「マンゴー」「てびち」「あぐー」「油みそ」「かりゆしウエア」「ミンサー織り」

比較的、食べ物が連想されやすいのではないでしょうか。

日本では唯一の「トロピカルゾーン」である沖縄県は、本土にはないような豊かな自然に囲まれた島国です。
数々の島々からなり、日本本土とは違った独特の文化を育んでいます。

古来から、沖縄、琉球王朝は、中国、タイ、日本などさまざまな国と貿易を行なってきていました。
そのため多種多様な国の文化を取り入れた、いわゆる「多国籍文化」を形成しています。

近年では、戦後のアメリカ統治の影響を受け、アメリカ文化が色濃く残っています。

観光で沖縄を訪れた方は、日本ではないような印象を受けることが多いようです。

いろんな国の文化がごちゃまぜになっている「ちゃんぷるー文化」が今の沖縄の特徴のひとつかも知れません。